この記事は沖縄の離島西表島でアクティビティーツアーショップを経営しながら双子の子育てに奮闘する家族の記録を残した物です。西表島に移住を考えてる方や、子育てに悩みを抱えている方に何かヒントになる良い情報を提供出来たらと思います。今回は出産までの記録を残した物です。
いよいよ出産へ
7月に一度サガリバナツアーをしに僕は西表島に戻っていた。この時期は大切なリピータ様なども多く島に訪れ、通常通りだといよいよ繁忙期の始まりといった時期だ。
しかしコロナの影響で観光客の数は少なく、普段なら絶対にありえないが、7月だけ営業し何かあったらすぐ対応できるように8月までには滋賀に戻ることにした。
ちょうど妻は7月から管理入院をしていた。双子が発覚したときから心配されていた【先進児子宮内胎児発育不全】という診断を受けていたからだ。
前回検診では、右の子が→377g 左の子が→587g
赤ちゃん自体は動き回りすごく元気ですが、小さい子の方がしんどくなってしまう可能性があるのでその兆しを早めに掴みたいということもあり、妊娠23週でMFICUに管理入院となりました。管理入院中は毎日エコーで赤ちゃんの状態を確認してもらえるので安心できましたが、コロナのおかげて面会は禁止で妻にとってはしんどい入院となってしまった。
その後赤ちゃんも安定して成長してるということで管理入院から3週間で妻は退院することが出来ました。ちょうど8月に西表島から僕も滋賀に帰ってきたので、妻の実家でのんびり過ごすことが出来た。
今度は子供が生まれて落ち着くまでは滋賀にいることになりそうなので、仕事は慎重に選びました。ちょうど実家から自電車で通える距離にスポーツセンターが新しくオープンしたみたいで、プールのコーチやフィットネスジムのスタッフを募集していたのでお世話になることになりました。ここなら西表島の経験も生かせるし何より、体のトレーニングや泳ぎの練習などを仕事の合間ですることが出来たので、とても充実した職場になりました。良いスタッフに囲まれて本当に楽しく仕事ができて感謝をしています。
毎日無事育つように祈りながらなんとか32週まできました。転院先の大学病院の方針では双子でMD双胎は32週目になったら必ず管理入院と決まっていました。この時の二人の体重はA君2070g B君1600g まで成長してくれました。
9月になり、出産の日が近づいていきて、僕もいよいよ親になるのだと実感が湧いてきました。しかし妻が入院をしてしまい、子供が生まれるまで、嫁さんのいない実家でうまくやっていけるか不安になりましたがまるで下宿先にきているかのような気分で乗り越えました。義母には色々気を使わせてしまいましたが、感謝でいっぱいです。
出産方法を決める
順調に35週目まできて二人とも1800以上の体重をクリアした。さらに先進児が頭が下の頭位ということで双子だけど経膣分娩もできるよーという話に。双子は帝王切開というイメージしかなかったのでびっくりしました。
先生から経膣分娩のメリット、デメリット、帝王切開のメリット、デメリットを説明を受けた。妻と話して決めた結果帝王切開の方がリスクが少ないとは思ったが、せっかく子供たちが自分の力で出てこれる条件が揃っているのに、親がその可能性を潰してしまうのは違うなぁと思ったので、経膣分娩にトライすることに決めました。子供達に最初の挑戦をさせてあげたいと思いました。
一人目は経膣分娩で出てこられても、二人目が分娩が進まずに帝王切開になる可能性もあり妻に負担をかけてしまう可能性がありましたが、妻は経膣分娩で産むことに賛成してくれました。
この選択はもしかしたら間違っていたのかもしれませんが、危ないと言われていた双子の子供達がなんとか無事に成長し続けてくれて、僕は最後まで挑戦させてあげたいと思った。
親が勝手に子供の限界を決めてはいけない、挑戦するチャンスを奪ってはいけない、子供達にとって親にとっても最初の大きな試練が始まろうとしていたのでした。
父 双子誕生に続く。