この記事は沖縄の離島西表島でアクティビティーツアーショップを経営しながら双子の子育てに奮闘する家族の記録を残した物です。西表島に移住を考えてる方や、子育てに悩みを抱えている方に何かヒントになる良い情報を提供出来たらと思います。今回は憧れの地上高地のナイトツアーに参加した時の話です。

飛騨高山上高地に行く

滋賀県の近江八幡市から高速に乗ってまずは飛騨高山を目指す。久々の車の遠出にとてもワクワクしていた。西表島のドライブではすぐに道路の終わりが来てしまう。ちょっとしたドライブには持ってこいだけど、永遠に続くような道と言うのは西表島では味わえない感覚だ。僕は旅の運転は嫌いじゃない。むしろ好きな方だ。北海道では6時間、7時間の運転は平気でしていたので今回は4時間弱くらいの運転だったがあまり長くは感じなかった。初めての場所はいつでも楽しい。

飛騨高山に着いたらお昼ご飯を食べて少し散策した。コロナの影響でいつもより観光客は少ないみたいだったがそれでも賑わいを見せていた。

上高地まではマイカー規制がされていたので、平湯温泉という所から車を止めて、上高地行きのシャトルバスに乗った。帰りにこの付近にある温泉に入ったのだがとても良かった。温泉好きには是非試してもらいたスポットだ。

いよいよ憧れの上高地へ

いよいよ憧れの上高地へ。そこには漫画の岳に出てくる景色そのものだ。今回は山には挑戦できないがいつか子供を連れて穂高岳に挑戦したいなと思う。この時もコロナの影響で人も少なく、登山の自粛モードも解けたばかりで登山客も少なかった。登山道の途中に落雷の影響で落石があり通れないみたいだった。普段は登山客で賑わう場所なのだろう。

僕たちは河童橋のすぐそばにある白樺荘というホテルに泊まった。全体的にとてもキレイなイメージで山を見ながらのディナーは最高だった。今回は山に登れなかったが、この場所にいられるだけで幸せだった。頂上を目指すだけが登山ではない。同じようなことをサンポさんがエベレストで言っていた。

上高地のナイトツアーで学んだこと

ホテルにチェックインした時に、ナイトツアーと早朝散歩ツアーの案内があって、僕たちはナイトツアーに参加することにした。晴れていれば星空が最高で、どうやら昨日はすごく良かったらしい。

僕は西表島でナイトツアーを行なっているが、他の地域でのナイトツアーにとても興味があった。一度奄美大島のナイトツアーに参加したことはあるが、内地のナイトツアーに参加するのは初めてだったのでとてもワクワクした。

しかし夕食を食べていると、雲行きが怪しくなってきて、次第に雨が降り出してきた。おまけに結構土砂降りだ。ナイトツアーは20時からだったが、これはもしかしたら中止になるかもしれない。きっとガイドさんは悩んだだろう。気温は低く、土砂降りで、視界も悪い条件としては最悪だ。それでもナイトツアーは中止にならなかった。これは本当にありがたかった。

20時にロビーに行くと僕らの他にもう一人男性客の方と50代くらいの女性のガイドさんが待っていた。傘を借りていよいよ出発だ。やはり視界は悪く星空は見ることが出来ず生き物の活性は悪そうだ。それでもガイドさんは上高地の歴史や今花が咲いてる植物、沢から流れる水や水質の話しなどバラエティーに飛んだ話を色々してくれた。暗い中でも想像が膨らむような感覚だ。何よりも悪条件の中でも一生懸命にガイドをしてくれたことが嬉しかった。

僕も独立する前は西表島のホテルのレジャー部署にいて、ナイトツアーをよく行なっていた。ナイトツアーはホテルの目玉と言って良いぐらい毎日入っていた。現地のガイドは良い時を沢山知っている。だから悪条件になると(これじゃーお客様は楽しめないのではないか?この天候じゃ何も見れないのではないか)と考えてしまい中止にすべきかよく悩んでいた。でもお客さんにとってはナイトツアーに参加できるのはその日だけかもしれない。

僕はお客さんなってみて開催してくれたことが嬉しかったし、何より一生懸命その土地の魅力を伝え少しでも楽しんでもらいたいというガイドさんの気持ちに十分価値があると思った。お客様に危険が及ぶ可能性があるならもちろん中止すべきだが、そうじゃなければガイドが勝手に決めつけては行けないなぁと改めて思いました。

【星が見えないならガイドが輝けば良い】僕はこの言葉を深く胸に刻み学びが多い旅行になったことに気がついた。