今回は西表島の白浜から月が浜(トゥドゥマリの浜)までカヤックを漕ぎに行った時の記録です。
西表島のグランドキャニオンとも呼ばれている赤崎や、ミダラ浜、租納、干立を超えてタカラ浜周辺にある洞窟に行き謎の多い壁画を探しに行ってきました!!
果たして見つけることができるのか?
結果はいかに!?

白浜から月が浜までシーカヤック

今回も遊びやモクさんの二人と漕ぎにきました。
車一台は月が浜にデポして午前10時頃から白浜港から出発です。

・満潮11時
・波1メートル
・風北東の風4メートル


快調の滑り出し。なぜかいつもスタートは早いです。
白浜港を迂回して赤崎を目指します。
しかし遠くからは怪しげな雲が‥‥。

出発した時は天国のように風もなくベタ凪でしたが、雨雲と一緒に冷たい風が吹き雨がぱらつきました。
やはり海は油断ができないですね。

それでも潮が良いのかパドルは快調でぐんぐん進んでいきます。

30分も立たずにあっというまに赤崎に到着。
高くそびえ立つ砂岩の絶壁は圧巻です。


早速記念撮影!!
渓谷ではないけど思わず西表島のグランドキャニオンだ!!叫びたくなる気持ちがわかります。

綺麗に穴が抜けてトンネルのようになっています。
ここは写真映え間違いなしですね。

赤崎では海に飛び込みも出来ます。絶景を見ながら思いっきり海にダイブしたらとても気持ちが良かったでっす。


嵐が過ぎ去り海は穏やかなベタ凪に戻りました。
租納集落を超え少しマングローブに寄り道へ。

ここは干立にある与那田川(よなだがわ)
かなりマニアックな場所ではありますがマングローブのトンネルもあり満潮時に来ると面白いです。
ここはリピーター様向けですね。

マングローブの調査が終わると干立を超えてタカラ浜途中のビーチでお昼を作ります。
いつもはランチでヤエヤマソバを作るのですが今回は新メニューに挑戦してみました。

今回はなんと特製リゾット!!
なかなかうまく仕上がりました。

ご飯を食べたらいよいよタカラ浜へ。そこには大きな洞窟があります。
海蝕洞になりますが、昔は砂が低くもっと大きな洞窟だったみたいです。



この洞窟は(タカラジイリヤ)と呼ばれここに造船所(スラバ)があり、船が作られていた
と言われています。

この場所には16世紀〜17世紀にかけてタカラ集落があり、1734年頃にウナリ崎に村を写し廃村になっていて近くの森にタカラ集落の遺跡があるらしい。

これは調べて後から知ったので時間があれば探してみたいところではありますが、廃村した集落の跡地は
どこに御嶽があるかわからず不用意に立ち入るのは気乗りはしない。

そしていよいよ今回の目玉でもある謎に包まれた壁画を探すことにしました。


壁画を探してる最中に洞窟付近に謎の文字を見つけました。
漢字で書かれていますが意味は全くわかりません。

壁画の位置はみんなはっきりとはわからずかなり探すのに苦労しました。
遠くから見て砂岩の絶壁が素晴らしいところがあったので最後にそこに立ち寄ることにしました。


カヤックを近くのビーチに置いて壁画を探しました。
諦めかけたその時なんと壁画を見つけることができました!!
壁画は中国のジャンク船または沖縄で作られてたようなマーラン船のような形をしています。

誰がなんの目的で描いたのかはわかりませんが、壁に残された当時の西表島の記録だと
思うと胸がトキメキました。

もしかしたらただの当時の子供のいたずらかもしれないけど、それが時代を超えて
現代を生きる僕たちにロマンを与えていると思うとなんとも言えない面白さ。
少しだけ考古学の魅力に触れたような気がしました。

アトゥク島を超えていよいよゴールの月が浜へ。
距離は13キロほど。

程よい距離感。気合を入れてシュノーケルセットも持ってきましたが
壁画を探すのに時間がかかったためシュノーケルをする時間は取れませんでした。
次は素潜りメインでも良いかもしれないですね。

最後に

無事に目標も達成され僕らは喜びとなんとも言えない幸せな気分に包まれました。

やはり初めて行く場所は面白いし、さらに目標持って行動し達成する喜びを同じ目線で挑戦できる
仲間と共有できたことが何より嬉しかったです。

皆それぞれ事情がありタイミングがあり行ける時もあれば行けない時もある。
僕は少しだけ気持ちが海や探検に向いてきて時間を割けるようになってきた。

どんな状況に追い込まれても好奇心、挑戦の火を小さくても消さなければ
それが大きく燃え上がる時が必ずやってくる。それはまるで時計の針のように重なる瞬間が必ず。
だから時代に流されず自分の好きなこと信じたことをやり続ける。

道に迷ったらワクワクする方へ。

それではまた次回!!