こんにちは安立です。このブログは沖縄の離島西表島でアクティビティーツアーショップを経営しながら双子の子育てに奮闘する記録を残した物です。沖縄の離島に家族で移住を考えてる方や子育てに悩んでる方に何かヒントになったり良い情報を提供できたらと思っています。
西表島で双子は出産できない?
令和2年4月1日、世の中はコロナが猛威を振るい始め雲行きがどんどん怪しくなっていく中、初めての妊婦検診でまさかの双子が発覚。最初は一人だと思っていた赤ちゃんが何と二人に。もう一人の子が(僕もいるよ〜)って慌てて出てきたような気がした。
先生からはMD twinと言われました。これは膜で赤ちゃんのお部屋は別々にあるけど胎盤は一つを共有している一卵性双生児というやつです。妊娠中の中ではリスクが高いらしく少し不安になりましたが、この時は奇跡のような双子ちゃんの妊娠に嬉しさの方が強かった記憶があります。
その日から2週間おきの検診、普通なら4週間らしいけど僕が住んでいる西表島には診療所が2つあるだけで病院がないため船で45分かけて石垣島の八重山病院まで通っていました。西表島には大きなスーパーがないのでせっかくなので石垣のスーパーで買い物をしランチをして昼から検診という流れになっていました。
病院に行くのにいつも一日がかりです。検診に行くのにお金や時間もかかるけどそれも楽しく全く苦ではありませんでした。
検診をしている中で双子のうち一人の子が成長が遅くいつも100gぐらい離されていて【先進児子宮内胎児発育不全】という診断がくだされました。万が一小さい子がしんどくなってしまった場合や、小さい子がお腹の中で亡くなってしまった場合は一つの胎盤から同じ血液を共有しているためもう一人の子にも影響が出てしまうみたいで、流産や早産の可能性が高いと言われました。
何かの原因で片方の子に血液が行かなくなったりした場合早期の治療が必要でその手術は石垣にある八重山の病院ではできないらしく今すぐにでも内地の大きな病院に行けと先生から言われました。
不安を胸にバタバタと島を出る
5月ゴールデンウィークにまさかの緊急事態宣言の発令により島に観光客がこないという事態が発生していました。八重山諸島にはコロナで重傷になった患者を見られる医療施設が乏しく万が一クラスターが起きてしまった時は大変なことになると島のおじぃ、おばぁは酷く怯えていて、この時は観光客は島にこないでくれといった声が強く、石垣に検診に行ってる僕らですらその後は島の人と会うのに気を使うぐらいの空気感でした。
これから観光はどうなってしまうのだろう‥島のアクティビティーガイドとして独立して2年目にまさかの事態になってしまい、いきなりピンチに立たされてしまうような状況でした。
そんな中双子の子供たちを無事出産させるためには内地の大きな病院に行かなければなりません。僕の実家の北海道に行くことも考えましたが、妻のことを思うと妻の実家の滋賀の病院に通った方が気持ち的に安定するし、何かあればいざという時、妻のお母さんに頼りやすいというのもあって妻の実家に僕も含めてお世話になることになりました。
これから始まる生活や仕事の面など不安が沢山ありました。(妻の実家では上手く生活していけるだろうか、滋賀県ですぐにできる仕事を見つけなければ‥)何もかも慌ただしくバタバタと島を出る日を迎え、不安を胸に僕たちは滋賀県近江八幡に行くことになるのでした。
続く。 父