今回は西表島の大原港から小浜島までカヤックで島渡りをした時の話です。

西表島から小浜島までカヤックでアイランドホッピング

西表島の大原行を出発!!

【5/11海のコンディション】

・うねり、1.5メートル、後2メートル
・潮位データー
小潮
満潮 10:52 147
干潮 18:27 41

・風 北東の風4メートル、後東の風6メートル

距離 西表島大原〜小浜島港
片道 16キロ弱
往復 34キロ弱

平均速度4.7キロ
時間片道 3時間半ほど

今回の課題としては【今の自分の現在地を知る】です

自分はどれくらい漕げるのか?

知識は?

スキルは?

装備は?

バックアップはできてる?

皆はどれくらい漕げるのだろう?

色々な思いがありドキドキハラハラしました。

今回は急に決まった開催でしたが面白いメンバーが集まってくれました。

沖縄本島から鹿児島までカヤック遠征に出かけた
@sea_kayak_journey
のカズさん

同じく沖縄本島からカヤックで鹿児島まで遠征に出かける
@hokulea_iriomote
のりゅうせい君

今年西表島で独立した
@famfam_iriomote
のうのっち

@moku.iriomote
のたくみ君とやっちゃん夫婦

とにかく皆前衛的でめちゃくちゃ面白いメンバーが集まったなぁと内心めちゃくちゃあがりました。
さぁいよいよ漕ぎ出していきます。


9時半頃に大原港を出発、天気も良く風も穏やか、今回は人数も多いでのワイワイ楽しく漕ぎ出していきます。

遠くに小浜島が見え、さらにその奥には石垣島。
近そうに見えてその距離はなかなか縮まりません。


僕のカヤックはウォーターフィールドのシメスタを使用。かなりスピードが出ますが、乗り手の僕は久々の遠出ともあり体力に不安がかなりあります。

7キロを超えてきたあたりでお尻が痛くなってきて、じっと座っているのがかなり辛くなってきました。

とにかくカヤック降りて体を伸ばしたいところではありますが、大原港と小浜島との間には立ち寄れる場所はないので漕ぎ続けなければなりません。

10キロ以上カヤックを降りずに漕ぎ続けるのは正直初めての経験。想像以上のお尻の痛さに泣きそう‥。

頭の中はお尻のことばかり。

とにかく島渡りは忍耐!!泣き言も言ってられないのでとにかく漕ぎ続けました。



ベタ凪の場面も。ぶっちゃけ慣れないカヤックの距離に外洋の海、さらに尻の痛みで、写真を撮っている余裕は全くなく

写真はほとんどがもらい物です。

やはりりゅうせい君やカズさんはとても落ち着いていて終始余裕のある感じでした。
周りへの気配りも忘れず、遅れている人へのフォローや声掛けをしっかりしていたので
さすがだなぁと感心させられました。
この記事が書き終える頃には、おそらく二人とも無事鹿児島に着いているはずです。

僕はもう少し頑張れ!!とカツが飛んできそうですが‥‥。


時間は12時を過ぎ小浜島が近づいてきました。東の風が入り込んできてうねりが高くなってきます。
いよいよ島渡りらしくなってきて緊張感も上がってきましたが僕のケツの痛みも限界に近づいてきてます。
このままいっそのこと海に飛び込んでしまおうかなぁと思うくらいです。

なんとか漕ぎ続け小浜島がすぐそこで上陸できそうですが、目的のバーガー屋さんは西表島から反対側にある港付近‥
時間もかなり押しているが、せっかくきたからということで休むことなく目的のバーガー屋さんまで
行くことに。

途中リゾートホテルのプライベートビーチを横目に疲れた体に鞭を打ち漕ぎ進めます。
僕らとはまるで無縁な世界観がそこにはありました…。


ケツの痛みの限界を突破しケツの負担を減らす座り方を見出した頃
なんとか無事に小浜島に到着しました。

片道17キロほど、時間は3時間40分ほど。
平均速度はやや遅めですね。


小浜島に着いたらりゅうせい君がドローンを飛ばして写真を撮ってくれました。
これは本当に嬉しいサービス。
やはりカヤックは上空からの写真が映えますね。

浜に上陸したら歩いて港付近にあるボブズカフェに念願のハンバーガを食べにきました。
17キロ漕いで食べるハンバーガーは格別の味、そしてコーラがとても沁みます。
疲れもぶっ飛ぶ美味しさで帰りの漕ぐパワーもみなぎってきました。

しかし帰りにラダーのワイヤーとペダルとの接続部分が切れるというアクシデントがありましたが、
皆が各自で持ってきた修理キットを出し合い、なんとか応急処置をし直すことができました。
これはとても良かったし、良い経験になったと思います。

帰りは14時過ぎに出発、17時に子供を保育所に迎えに行く予定でしたが到底間に合いそうになく
慌てて嫁に電話。確実に18時ごろになりそうでした。
本来なら南バラスにもよって帰る予定でしたが今回はそれはかなわず。
もし帰りの道のりでバラス島を発見できたら立ち寄ろうかと考えましたが、見つけること
はできませんでした。
次回の課題になりそうです。


最後に

予定していた時間を大幅に遅れて無事大原港につきました。
やはり予定通りにはなかなかうまくはいきませんね。

体力的にはまだ漕げそうでした。
行きのケツの痛みも帰りはだいぶ楽になっていました。
人は追い詰められると上手いこと順応し、解決策を見出せるものだなぁと
実感しました。
自分のやりたいこと、目標となる所までは果てしなく遠いですが、ぼんやりと見えた現在地、まずは
素直に受け止めて、少しずつ漕ぎ進めて行こうと思います。

それではまた次回をお楽しみに。