皆さんこんにちは。今回は西表島の夏の風物詩サガリバナの魅力について書きたいと思います。一番の見頃な時期や、ツアーについてなど説明しています。
サガリバナの魅力とは?
サガリバナはアフリカ東岸部から、インド、東南アジア、太平洋地域に及ぶ熱帯・亜熱帯に分布。日本では南西諸島(奄美大島以南)に自生する。
サガリバナ科の常緑高木で別名(サワフジ)と呼ばれています。マングローブの後背地や川沿いの湿地に生息しています。
特徴は長さ20ー60cmの総状花序が垂れ下がり、花は横向きにつく。花弁は4枚あり、おしべは多数。花は一夜限りの花で、めしべだけを残して散って行く。
西表島では4月から11月頃まで開花が見られる。ピークは6月下旬から7月中旬頃で期間限定のサガリバナツアーを行っています。
サガリバナカヤックツアーの魅力について
サガリバナツアーは夜明け前からツアーがスタートします。天気が良ければ満天の星空や、月が出ていれば月明かりを浴びながらカヤックを漕ぐ事が出来ます。
水面が夜光虫の光でキラキラと光だし、星空とフクロウや虫たちの鳴き声が響き渡り、五感全てで自然を感じる事が出来ます。
贅沢な時間を感じながら、空が刻一刻と色合いを変えていきます。毎回違う朝焼けのグラデーションは、興奮と感動を誘い、カヤックに慣れてきた頃にサガリバナの甘い香りが風に乗ってやってきます。
マングローブ林を抜けると、サガリバの群生が現れ、カヤックから沢山のサガリバナの花を見る事が出来ます。
日が登り辺りが明るくなると、サガリバナが蕾を落とし水面には沢山のサガリバナが浮いています。その景色はまさに(幸運が訪れる)ような光景です。
早朝に鑑賞しに行くのが良い理由とは?
Powder Reefのサガリバナツアーでは4時半お迎えや4時お迎えなどお迎えの時間をお選び頂く事が出来ます。
ただ4時お迎えはかなり早い時間なので朝が苦手な人にはかなり辛い時間帯です。ではなぜ早い時間帯がおすすめなのか?
西表島の日の出の時間は遅く夏でも6時前後です。カヤックをスタートする5時頃はまだ暗く晴れてれば、星空を見ながらカヤックをする事が出来ます。暗闇の中をカヤックで進んでいく感覚はまさに非日常的で忘れられない体験の一つです。
また夜に花を咲かせ朝には蕾を落とすサガリバナは日の出の6時頃からどんどん蕾を落としていきます。より早くサガリバナの咲いている場所に行けば蕾を沢山つけた満開のサガリバナを多く見る事ができるので大変お勧めです。
日に長く当たってしまうとサガリバナの蕾がどんどん萎れて行くので、やはり早朝の鮮度の良い状態が一番綺麗に見えます。
サガリバナを鑑賞するのにカヤックが良い理由は?
サガリバナを鑑賞するにはやはり人力のカヤックやサップなどがおすすめです。エンジンの音がしないので自然の音を感じながらどんどん漕ぎ進むことが出来ます。
またパドルで水をキャッチする音が自然に溶け込み気持ちよく感じます。慣れてくれば自分の好きな所に行く事もでき、自分のペースでのんびりとサガリバナを鑑賞出来ます。
うまく操作できないのもまた良い思い出となるでしょう。
水面に浮いたサガリバナを綺麗に見るには潮の満ち引きも重要?
皆誰しもがサガリバナを見るなら、水面に沢山蕾が浮いている景色を生で見たいと思いますよね。早朝にカヤックで行くツアーであれば間違いなく見る事が出来ますが、より沢山の蕾と神秘的な景色を求めるのであれば潮の満ち引きは非常に重要になってきます。
ではどのような潮が良くて、どのような潮が悪いか?ですが、サガリバナは川のすぐ側に多く分布しています。マングローブの後背地は汽水域なので、潮の満ち引きで水位が変わります。
干潮時、潮が一番引いていて水位がない時は、サガリバナが生えている所まで水がいかず、土の上や岩の上にサガリバナの蕾が沢山落ちてしまいます。潮がなければせっかく蕾が沢山落ちてもなかなか水面に浮かぶことが出来なくなってしまいます。
逆に満潮時になればどんどん海水が上がってきて、サガリバナが生えている所まで海水がやってきます。そこに蕾が落ちれば、沢山蕾は水面に浮き、さらに引き潮に変われば、どんどん川の真ん中の方に集まってきます。
つまり花が落ち始める6時前後に満潮から引き潮に変わる潮位が一番ベストとなります。サガリバナツアーを2回目、3回目と楽しむのであればこのように潮位などを気にして参加されるのも面白いかもしれません。
初めての方は特に気にせず参加しても間違いなく感動します。たまたまベストなタイミングって事も意外とありますよね。
2021年のサガリバナシーズンのベスト時期予想
2020年のサガバナシーズンは7月1日頃から一気に開花が進みものすごい数のサガリバナを見る事が出来ました。ツアー自体は20日まで続きましたが、20日頃でも十分満足いく蕾の数でした。
個人的には1日〜10日頃までが一番蕾の数が多い気がしました。しかしカーチバイ(梅雨明けの時に吹く南風)が強く長く吹きました。
一般的に西表島の梅雨明けは6月20日前後と言われていますが、最近の傾向としては、梅雨明けしたように見せかけて、戻り梅雨になる事が多いです。6月下旬でも天気がいまいちパッとしなかったり、大雨の日が突然きたりします。意外と6月前半は天気が良かったりしますが、サガリバナ事態の蕾の数が少ないので、7月に入ってからの方が無難です。
個人の見解としてはやはり、7月1日〜7月10日までの間が一番無難ではないでしょうか。10日以降からはサガリバナの蕾の数は減りましたが、グンと天気も安定してきて、綺麗な朝焼けや星空を見られる確率が上がってきました。
しかし気をつけなければならないのは7月後半になってくると台風も発生しやすくなります。せっかくの蕾も台風で飛ばされてしまっては悲しいですよね。
やはり天気も安定していて、蕾の数が多い時期は7月1日〜7月10日までがお勧めの時期です。
※その年の気候などによって若干変わります。また西表島内でも場所によってはピークの時期が異なります。今回の見解は西表島の東部方面の川を参考にしています。
ツアーに参加しなくてもサガリバナは見られる!?
サガリバナ自体は西表島で何処でも簡単に見る事が出来ます。ホテルや、民宿の庭、西部方面のスーパーの脇などにも立派なサガリバナの木があり、手軽に写真を撮ったり見る事が出来ます。
しかし水面に漂うサガリバナや、沢山のサガリバナを見たい場合は、自力ではアクセスしづらい場所にあるのでツアーに参加することをお勧め致します。
またナイトツアーでもサガリバナを見る事が出来ます。
Powder Reefのサガリバナツアーとは?
サガリバナのおすすの時期が7月1日〜7月10日頃と書きましたが、1日以前や、10日以降でもツアーのご予約承っております。お気軽にお問い合わせください。またツアーの出発の時間を早めたり、朝食付きでの時間の延長など対応可能ですのでお気軽にお問い合わせください。
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