皆さんこんにちは。今日のブログはいよいよシーカヤックキャンプについて書きます。

17日から一泊二日のシーカヤックキャンプに行ってきました。今回の目的は 西表島で本格的シーカヤックツアー パウダリーフで新しく作るため、そのフィールド調査の一環も含めて行って参りました。

キャンプの場所は奥西表島と言われるフィールドでまさに陸の孤島、道路はなく、船浮集落以外は人工物などはまったくありません。サバ崎を超えて網取という場所でキャンプをする予定でしたが、沖縄の南に出来た、熱帯低気圧の影響で天候は安定せず、北風が10メートル近く吹き込む予報だったので、目的地を変更し船浮湾のそばにある木炭の浜と呼ばれる場所にキャンプに行くことにしました。

キャンプの荷物

メンバーは僕と相方とパイヌマヤスタッフ3名の計5名。遊び道具を含めると沢山の荷物に、果たしてこんなにカヤックに乗るのか?、カヤックに荷物を沢山乗せること自体初めて、まぁドキドキワクワクの始まりですね。

シーカヤック

出発は白浜港AM10時。きっと詰め込めないと思っていた荷物も無事パッキング完了。右のシーカヤックは、巡りに巡って僕の所にやってきた、Nanok社製オービターというカヤックでキャンプ用に作られたアウトフィッター用カヤックです。その積載量は物凄く、あれよあれよと詰め込めてしまった。普段はかなり重く一人で持つのはただただ大変で、一日ツアーではその力を持て余していましたが、キャンプではその力をフル発揮してくれました。

白浜港を出発

白浜港から船浮湾まで北風が強くまさにダウンウィンドで風やウネリにのってあっというまに着きました。カヤックのバランスは荷物を積んでも特に問題はありませんでした。

木炭の浜

1時間程度であっというまに目的地に到着。やはり木炭の浜は穏やかでキャンプをするのには快適でした。しかし‥ここで忘れ物に気づき、僕と後輩の青木くんと一緒に白浜港までタンデム艇で取りに行きました。往復で1時間程度。早速やらかしました。それでもまだお昼の12時過ぎ、のんびりテントやタープを張ってベース作りをしました。以前は、この浜に裸のおじいが住んでいましたが今はいないみたいです。

お昼

まずはお昼に特製ヤエヤマソバ

ゆったりランチ

さ〜時間はまだまだ沢山あります。海は荒れているので滝に行くことにしました。

水落ちの滝

船浮湾の奥にある、ウチミズ川のマングローブへ。しばらく漕いでいると水落ちの滝が姿を現します。ここは直接カヤックから水を浴びれる珍しい滝です。今日はフィールド調査の一環なのでここでは終わりません。この上にも行けるらしいという情報を知っていたので早速巻道を探すことに、最初は、イノシシ猟のためのルートと間違えましたが、無事滝上までのルートを見つけれました。

船浮湾とマングローブ林

滝の上に行く道の途中絶景が!!これにはみんな大興奮、フィールド調査はこれがあるからやめられませんね。

滝上からカヤック

さらに奥にも滝が絶対にあると思ったので行ってみることに。

名もなき滝

まるでゲータの滝のような滝が!!想像以上に大きい。ここでもまた大興奮。まさに秘境の滝ですね。

とりあえず打たれるべし

さらにこの上も行けそうでしたが、途中から道を見失い、かなり険しい感じだったので無理をせず引き返しました。ここだけでも十分な収穫。来た甲斐がありました。実際に自分で行ってみないとわからないことが沢山あります。この積み重ねが自分を成長させてくれると信じています。

船浮湾

水落ちの滝から木炭の浜へ戻ります。帰りは強風に逆らっての漕ぎだったので、かなり過酷でした。

幸せのひととき

夕暮れ時、こんな素敵な時間に帰らなくて良いというのは、キャンプの醍醐味ですね。刻一刻と変わりゆく時間を体いっぱいで体感することができます。

夜の始まりです。

滝に時間を使い過ぎて、潜る時間があまりなく魚を取ることができませんでした。次回は魚を取る時間をもっと取れるようにしたいと思います。

乾杯
キャンプといえばウイスキー

とりあえずビールで乾杯をしそれぞれ持ち込んだお酒を飲み語らいます。

キャンプ飯

パウダーリーフらしいキャンプ飯シチューもあっという間になくなりました。

焚き火

北風が強く、焚き火が暖かく感じます。

良い雰囲気
ツノメガニ

この後少し浜辺を散歩したら沢山のカニがいました。夜はそれぞれ23時ぐらいに就寝しましたが、夜は風との戦い。夜中中猛烈な突風がひっきりなしにテントを襲い、テントが飛ばされるんじゃないかと、なん度も思いました。あの風と音は忘れがたい思い出です。

朝はコーヒーとホットサンド

無事朝になり、タープや乾かしている服などが飛ばされてるかと思いましたが、無事でした。ただ皆、あの猛烈な突風により完全に寝不足になっていました。

モリモリパスタ

天気がだんだん悪くなるのがわかっていたので無理をせず昼前に帰ることにしました。お昼に作る予定だったパスタも作り、パワーを蓄え帰りに備えました。このキャンプで一番心配だったのだが、北風が強くなりすぎて帰れなくなることでした。北風の時は白浜で戻るのには逆風になります。パイヌマヤスタッフ三名のウチ2名はバリバリのフィールドガイドなので多少無理してでも帰れるだろうという思いがありまたが、内心は不安でした。

テントなどを片付けて荷物を積んだら、後は無事に帰るだけです。

目の前から強風が

油断するとあっという間に横に流され、岩に激突しそうになります。カヤックをまっすぐ保つのに必死でした。止まったら流されるので1時間必死に漕ぎ続けました。シビアな漕ぎになり大変貴重な経験になりました。

AM10時半無事白浜到

無事白浜到着。ついた瞬間は達成感でいっぱいでした。大変幸せな時間を過ごすことができました。参加してくれた皆に感謝です。いつかキャンプツアーがしたい!そう思わずにはいられないぐらい最高なキャンプでした。

今回は天候が悪くギリギリの判断をしなければならなく、悪天候の中、何ができるか?どこにテントを張るべきかなど一つ一つ、考えなければいけなく、これが今回の一番の鍵になり、学びや収穫が多い調査になりました。べた凪の天気の良い日、それは最高ですが、悪天候の時ほどガイドの腕が試され、より成長に繋がると実感することができました。

キャンプを通して学び成長するをコンセプトにまた一つ楽しい遊びが増えました。
また近いうちに行けたらと思います。

それではこれぐらいにしときましょう。次回をお楽しみに〜★