今回は西表島にある幻の滝とも言われたナーラの滝について書きたいと思います。西表島の魅力が沢山詰まったこのコースは、冒険好きや山好きの方にも魅力的な内容となっています!是非旅の参考にご覧になってください。

ナーラの滝とは?

ナーラの滝は、西表島では三番目に大きな川、仲良川(ナカラ)の上流にある滝で、アクセスの難しさから幻の滝とも言われていました。

仲良川は全長9キロ程、カヤックは白浜港から7キロ近く漕ぎます。時間にして2時間弱、その先は山道を30分程度歩いた先にようやく滝が姿を現します。

ナーラの滝は、日本の滝100選にも選ばれており、その達成感や見応えは西表島でトップクラスの滝と言えるでしょう。

仲良川の歴史

ナカラ川は(仲良川)は西表島西部の方言ではナーラ・ミナトゥ(下流部)、ナーラ・カーラ(上流部)と言われていました。(ナー)は(長い)という意味で(ラ)は川の地名に多い語尾です。

ナカラ川河口から上流部にかけて水田地帯が分布していました。今では全て放棄されていますが、空中からはその後が見る事ができます。ナカラ川一帯は豊かな水田地帯だったと推測できます。

また西表島は今からおよそ500年も昔から周辺の島々への建材(木材及び竹材)の供給源であり続けたとされています。

ナカラ川流域でも材木を切り倒し、他の島へ送っていました。(今は国立公園に指定されているので伐採は禁止です)

昔から島の人々の暮らしに密接に関わっていた場所でもあり、そんな昔の生活に思いを馳せながら、未だ人力でカヤックを漕ぐのもまた一つの楽しみ方でもあります。

ナーラの滝ツアーはどんな人におすすめ?

ナーラの滝ツアーはカヤックを片道約7キロ、往復で、14キロ程、漕ぎますさらに30分ほどのトレッキングを行うので、体力に自信がある方が条件です。カヤックの経験者や、(簡単なマングローブカヤックなどでは物足りないなぁ)と感じる方、リピータ様などにおすすめです。一生懸命漕いでたどり着いた滝は格別です。無事に戻ってこれた喜びや達成感は忘れられない思い出となる事間違いなしです。夜は美味しいお酒とお食事がさらに美味しく感じる事でしょう。

ナーラの滝ツアー参加に迷った時は?

ナーラの滝に行きたいけど、体力に不安がある方、また小学生の子供を参加させたい親御さん、年齢的にどうだろうと、お悩みの方は、お気軽に事前にお問い合わせください。貸し切り対応にさせて頂けば、体力的に厳しいと感じた場合は、臨機応変に引き返したり、コースを変更するなど、他のお客様がいると気をつかって出来ないことも対応可能です。また西表島に宿泊の方は出発時間を早めるなどして、ゆっくりとしたペースで無理なく、滝を目指すことも可能です。是非お気軽にお問い合わせください。

ナーラの滝の注意点は?

西表島では6月下旬頃に梅雨が明けますが、同時にカーチバイという強い南風が吹きます。時には10メートル近くの強風が吹き白浜港からナカラ川中流域までは向かい風となり、かなり漕ぐのがキツくなります。また大潮の流れに逆らって漕ぐ場合もかなり辛いです。干潮時は浅い所もあるので場合によってはカヤックを降りて引っ張る時もあります。また船が行き来する川なので、ガイドの指示をしっかり聞いて、事故にならないように気をつけましょう。また日焼けや熱中症対策など万全の上でご参加ください。

ナーラの滝ツアーの魅力とは?

中良川や船浮湾など含めこの一帯は奥西表とも言われいて、人工物がほとんど無く、広大な自然とマングローブが広がり景色を堪能する事ができます。

仲良川河口から中流域までは大きなマングローブ林と干潟が広がり、スケールの大きさに圧倒されます。

だんだんと川幅が狭くなる上流の方では、アダンやサガリバナの木が姿を表し、見る物を引きつけます。6月下旬から7月中旬にかけてのサガリバナシーズンになると、物凄い数の蕾が花を咲かせ、落ちた蕾は水面を漂い幻想的な景色が目の前に広がります。日中はあまり見る事が出来ませんが、夜明け前に出発して、早朝に行くと見る事が出来ます。

上流からはカヤックだけではなくちょっとしたトレッキングや沢歩きを楽しみながら滝を目指します。

ナーラの滝では、滝に打たれたり、滝壺で泳いだり、飛び込みも出来ます。滝を見ながらランチをして、コーヒを飲み、のんびりと過ごしたら疲れも吹っ飛んで行きますね。

最後に

ナーラの滝ツアーはPowder Reefではチャレンジコースになりますが、個人的にかなりおすすめのツアーとなっています。通年開催出来るのも魅力的ですし、海ツアーとは違って多少の風では中止になりづらいのがまた良いです。1日かけてカヤックやトレッキングを駆使してゴールに向かって進んでいく、まさに自然好きにはたまらないアドベンチャーコースです。是非沢山のお問い合わせをお待ちしております。